急成長ネットスーパー 各社比較

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小売業 

 ~従来の買物スタイルは解体され、MDより口コミが大きな後押しになる時代に~

 ネットショッピングが登場するまでの消費者は、欲しい商品がある時、店舗に行き、欲しい好みの商品を探し、気に入ったものがあれば購入して、家に持って帰りました。そして、その商品に関するアフターサービスが必要なときは、再び店舗を訪れました。このように、従来のお買物のスタイルは、店舗ありきで、小売業側で各プロセスをコントロールできました。しかし、近年のネットの発達により、電車の中や行列での待ち時間などの空き時間にネットにアクセスし、自分のパターンで消費者はショッピングを楽しみ、口コミの評価を参考に商品の購入を決定するようなスタイルに変わってきています。ネットショッピングする人の80%近くの人が、商品やそのお店の口コミやレビューを見て、購入を決定するという数字の示す通り、自分の意思よりも、フォロワーの評価に後押しされることが多くなってきています。これまでバイヤーさん達がやってきた、商品の見せ方やPOP・ディスプレイよりも、フォロワーの評価の方が重要というのは、くやしいけれど認識していかなければなりません。

  ネット通販市場は9兆円規模に

■ 百貨店業界の総売上を軽く超える急成長

ネット通販市場はここ最近、年約10%ベースで成長を続けており、市場規模は百貨店業界を超え9兆円規模まで成長しました。そして、食料品に関しては22%アップとなり、携帯電話やスマートフォンからでも買物ができる利便性や、ネットスーパーにおいては、店舗と同額で購入でき(特売も含む)、一定金額以上で配送料無料、当日配送可能と、消費者にとってこれ以上ない利便性で、どんどん売上を伸ばしています。これまでのネットスーパー課題であった営業損益も、システム化の整備やノウハウの蓄積、なんと言っても、ネットで買い物することへの抵抗がなくなり、需要が拡大していることで利益が出るようになり、大手を中心にネットスーパーは全国展開、拡大の方向を明確に示しています。

 

 

ネット利用者の声(利用理由と利用不安)

■ EC利用理由(出典:経済産業省)

1位 店舗までの移動時間、営業時間を気にせずに買い物ができるから(60.1%)
2位 実店舗で買うよりも価格が安いから(55.1%)
3位 ポイントがたまるなどの特典があるから(39.1%)
4位 一般の商店では、あまり扱われていない商品・サービスの購入でできるから(36%)
5位 じっくり検討して買えるから(32%)

■ EC利用不安・不便(出典:経済産業省)

1位 購入前に実物の商品を確認できないこと(67.7%)
2位 購入時に住所やクレジットカード番号などの個人情報を送信すること(40.2%)
3位 購入後のアフターサービス(返品、交換、保証等)が行われるかわからないこと(21.8%)
4位 問い合わせやトラブルに対し、事業者が適切に対処してくれるかわからないこと(20.5%)
5位 受取の際、自宅などで配達まで待機しなくてはならないこと(18.2%)

■ ネットスーパー利用者の声(当社調べ)

・雨や天候の悪い日は、出かけるのも嫌なので・・ そんな時はネットスーパーを活用しています。
・お茶やお水のケース買いやお米等の重いものも玄関まで届けてもらえるので必ず利用します。
・行く手間だけではなく、ガソリン代も節約できて、不況の今にはもってこいです。
・出かける時のお化粧の時間も着替えの時間も、全て他のことにあてられて、忙しい主婦には最適です。
・仕事帰りになかなか行けないが、昼休みに注文して、帰宅時に届けてもらえるから本当に便利です。
・仕事帰りには、特売品が完売してますが、ネットでも特売品が買えるようになり、得した気分です。

高齢者や団塊世代も利用が広がり、買い物難民の救世主にも

■ 60代のネット利用者は67%を超えた

 ネットスーパーはこれまで、50歳以上の方にはなかなか利用されない、ましてや70歳を超える高齢者には利用されないサービスというイメージがありましたが、現実は違っています。総務省の発表によると、60代のインターネット利用者は67%越えており、毎年増加傾向にあります。ネットスーパーに関しても、あるスーパーでは、高齢者の利用構成比が10%以上という結果になっており、高齢者が使わないというのは、もはや間違った認識ではないでしょうか。社会問題になっている“買い物難民“や”買い物弱者”と言われる高齢者に対してネットスーパーは救世主となるかもしれません。

 

 

 

利用者が増え続けるネットスーパー比較

■ 人気ネットスーパー4社を徹底比較

まだまだチャンスのある、課題だらけのネットスーパーサイト

■ 敬遠されるトップページのつくりに隙あり

ネットスーパーの各社のページを見てみるとトップページはほとんどが、ルール説明(配送エリアや会員登録方法)になっています。そして会員登録を誘導するつくりになっています。普通に考えたら、セールス色バリバリの敬遠されるつくりそのものの気がしてなりません。大手の社名と信用があるからこれでも大丈夫かもしれませんが・・ これから始める中小スーパーはここにつけこむチャンスがあるのではないでしょうか?

■ 店舗でやっているマーケティングをネットでもやるべき

店舗では、いかに買っていただけるかを考え、関連販売や献立提案・陳列の工夫をしています。ネットスーパーでも当然やるべきです。例えば、本日の特売品とそれを使った献立を提案して、何人前か選択したら、必要材料が1ボタンでカートに入るしくみとか。忙しい主婦の悩みは、「今晩何にしよう?」なんです。なのに私の見る限りこのようなサイトは非常に少ない(というか私は見たことがない)。本来トップページには、特売品や献立の提案があってしかるべきだと思います。

 

 

いかがでしょうか?既存店では、客数も客単価も普通に落ちる中、ネット通販やネットスーパーでは事情が違うようで、客数も客単価も上昇、売上そのものもほとんどの企業が伸びていると思われます。各社今がネットでの顧客の囲いこみ時期と判断して、企業命題・急務となっている企業が多いようです。

2013/5/23