流通BMSの話が最近取引先から出るが、対応すべきかどうなのか?

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まずは、流通BMSをご存知ない方もいらっしゃるので、簡単に説明します。流通BMSとは、流通業の業界団体等が検討・検証し作成された、新しいEDIのガイドラインになります。通信インフラはインターネット、データ表現形式はXML、伝票レスを前提にデータ項目や取引業務プロセスにおいても標準化し、流通業界全体の効率化をはかる為のEDIの仕様の事を「流通BMS」と呼びます。

 現在は、値下げラッシュやコンプライアンス・法改正と、メーカーや卸にとって、売上を圧迫し、コストを押し上げる要素ばかりが発生しています。今後も間違いなくこの傾向が続くと予想されます。しかし、企業としては、その逆(コストダウン)を実施しなければなりません。その為には、業務改革は必須課題となります。流通BMSは、『伝票レス・検品レス』 『入力作業の削減』 『在庫の適正化』そしてサプライチェーン全体の効率化を実現するためのインフラになる為、メリットは明快ですし、これに賛同した大手スーパー及び大手ベンダーは既に取り組み、稼働しています。

 しかし、その一方では懸念する声も多く聞かれます。「本当に標準になり、普及するのか?」 「切替え時併行の運用が大変すぎる」 「J手順で何か問題があるのか」 「他社の様子を見ないとリスキーだ」 「今のこの不景気に投資は難しい・・」と言った声。 ほぼ30年前に制定されたJ手順が広く普及し、その後、幾度かEDI標準メッセージが検討されましたが、結局先述のような理由や、切り替えるだけの大きな社会的要因もないため、業界のEDIの標準化ができず、変化できずにいるようです。したがって、業界全体でみれば、企業間で無駄なシステム投資、非効率的は業務運用が発生しているのは明白ですが、各企業にとってみれば自社の事を考え、踏み込めずにいる理由もここに明白です。

 よって、流通BMSへの取り組みは、日本が国際競争を勝ち抜くためにも広く普及を希望しますが、取り組みは、各々の企業の考え方によります。そう、のるかのらないかは・・ その企業次第です。