このデフレ環境・値下げ合戦の中で、勝ちぬくコスト削減策は?

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小売業において、無駄なコストは完成された製造業と違い、まだまだあると思います。生産性を上げるための業務改革や、やらなくてもいい作業等々多く存在するのではないでしょうか。そしてそのコストは、どれだけの利益を生むためのコストなのか?という事が把握できれば、業務の構造改革も進められるのではないでしょうか?

 そして、この消費低迷・デフレ環境の中、ただ単にコストを削減するのではなく、低いコストで、高い利益を上げる事を考えていかなければ、勝ち残る事は難しいと思います。

 その方法の1つが、ABC(Activity Based Costing ) と、ABM(Activity Based Management)という考え方です。ABCとは、例えば販促会議、資料作成、社内承認、商談、検品、品出し、接客など、企業の各部門各担当者のActivity(活動)単位でコストを算出するものです。さらに個別分析をおこない、注力すべき活動とそうでない活動を分類することにより、サービス向上とコスト削減を両立させ、経営資源の最適活用を達成する経営手法がABMです。

 例えば、利益の少ない特売に、多額な広告料を使い、多くの人が作業をし、大きなPOPを作成しエンドをつくる。しかもコストの一番高い店長が率先して活動している。さらにたちが悪いのが、現場の人達はすごく仕事をした気分になっている。これをABC分析して見ると、ゾッとするほどの低荒利・高コスト構造が見えてきます。逆に、売筋の高荒利商品に提案POPを作成し、定番棚に貼り付ける。これは実際に、高荒利・低コストである事が明快に分かります。

 このように、ABC・ABMを使い、仕事単位で作業活動を洗いだし、それを分析・改善し、高荒利の出るお客様へのサービスを低コストで実現する方向へシフトしていく事がこの課題の解決策になります。