Q:自動発注システムの効果は?

自動発注システムで発注業務の効率化と在庫適正化を図りたいのですが、効果は出るのでしょうか。

A:効果は出ますが、その為には、前提条件があります。

自動発注システムを導入する事で、確かに、発注業務の効率化と在庫適正化を図る事ができますが、その為には、前提条件があります。

前提1.単品在庫管理が出来ている

自動で発注を流すわけなので、単品レベルで在庫管理が出来ていなければ効果はでません。単品在庫管理がしっかり出来ている事が前提となります。

前提2.運用が徹底できている

在庫に関わる部分としては、例えば、仕入伝票の登録遅れなどがあります。仕入伝票を現場の方が握りしめ処理されない状況になっていると、在庫が不正確になり、必要ないのに発注するなどのケースにつながるなどがあります。また、棚卸の精度も重要になります。現場のご担当にこのあたりの教育が行き届き、しっかり運用できている事が前提となります。

前提3.小さく初めて範囲を広めていく

最初から対象商品を広げすぎると、その発注がうまくいっているかどうかチェックできなくなります。よって、小さく初めて徐々に対象を広げていくようにする事が重要です。

前提4.自動発注を始める時の初期設定値が重要

自動発注を始める時、商品毎に、安全在庫・最大在庫・発注点を決める必要があります。自動発注システムの中に、その在庫設定値は自動補正していくとしても、初期値だけは、誰かが決めなければいけません。その初期値がおかしいと、自動発注が最初うまく回らず、混乱する事になります。誰がするのが適正なのかと考えると、おそらくバイヤー様が一番しっかりとした設定が出来ると考えられます。