4.流通業界の業務プロセスを理解したベンダー・技術者か?
販売管理システム選定の際のポイントの1つである、「流通業界の業務プロセスを理解したベンダー・技術者の関与の確認」についてご紹介します。販売管理システムの選定時にはパッケージ機能そのものに目がいってしまいがちですが、システム導入効果を高めるには、複雑な業務プロセスを理解した上で設計やお客様の部署間の意向の調整支援を行う必要があります。従って、導入を支援するベンダー側の担当者に、豊富な知識や経験値が求められるのではないでしょうか。
背景
流通業界には、特有の業務プロセスというものが存在しています。また、業界特有の言葉や、慣習もあります。
それらは、販売管理システムを構築する時に、依頼する側と構築する側とで共通認識が出来ていないと、打合せのスピードが失われます。また、運用を意識したシステム設計になっていなかったり、依頼する側が思っている内容ではない販売管理システムができあがったりして、いわゆる設計段階での不備の温床になります。
システム選定のポイント
販売管理システム選定のポイントは、「業界の業務を熟知していたベンダー・技術者が関与しているかどうか」です。業務プロセスが複雑で、また業界特有の言葉や慣習があるため、運用がきちんとでき、システム導入効果の高い販売管理システムを構築するうえでは、ベンダー側に業界の業務を熟知しているエンジニアが必要となります。
理由
販売管理システム提供ベンダーの担当者と意思疎通がスムーズにできない場合、どのような弊害が起きるのでしょうか。
- 言葉の定義の共有化が必要
- 言葉のニュアンスの共有化が必要
- その業務の必要性の共有化が必要
- その業務の運用の煩雑さの共有化が必要
- 他社でその業務をどのように運用しているのかの情報を得られない
- 課題に対して、それをベンダーに相談しても、他社事例を交えた意見を貰えない
- 他社で、どのように管理会計を行っているのかという情報を得られない
- 他社で、こんな時に困ったという情報を得られない
- 他社では、こんな課題が上がったが自社では上がっていないかという意見を貰えない
- どこに注意してシステム構築をすればいいのかが曖昧になり、トラブルが多くなる可能性がある
- その業務プロセスを変更した場合、それに派生して変更する業務の発見が遅れる
など、様々な弊害が発生すると考えられます。このような弊害を起こさないためにも、また、プロジェクトをスムーズに進めるためにも、業界を熟知したベンダーのサポートがシステム構築の際には不可欠になります。
「販売管理システム」の導入支援、運用支援
テスクは、創業以来、流通業に特化し、販売管理システムの導入支援・運用支援に関する豊富な実績と経験によって蓄積された十分なノウハウを持っています。これらのノウハウをフルに活用し、お客様の業務プロセスを強く意識したうえで、システム導入効果を最大限に高めることを目指し、導入支援・運用支援を行います。