3.実際の業務運用を見据えた設計・機能要否を見極める

販売管理システム選定の際のポイントの1つである、「実際の業務運用を見据えた設計、機能要否の見極め」についてご紹介します。販売管理システムの選定時には機能が豊富にあることに目がいってしまいがちですが、使いこなせなかったり自社の運用体制・プロセスにそぐわない機能は必要ないですし、不要な機能が多く存在することは、使い勝手を悪くしたりスムーズな運用を阻害する要因にもつながる可能性があります。

背景

販売管理システムを選定される方であれば、過去に1度もシステムを導入した事がない方はいないのではないかと思います。では、過去に選定されたシステムにおいて、使いこなせなかった機能はありませんでしたか?しかも、それは必須と考えていた機能で合ったり、必須までいかないとしても、あった方がベターだと思っていた機能であったりしませんか?

多機能の販売管理システムを導入しても、使っていない機能があれば、投資が無駄になります。それは地に足がついたシステムではないということであり、販売管理システムのような長期利用を前提とした投資は資産計上されるものですので、投資後は使っていない資産を無駄に減価償却している状態になります。減価償却は、PLへの算入項目であり、利益を減少させているものになりますので、無駄な減価償却は極力少なくするべきです。

システム選定のポイント

販売管理システム選定のポイントは、 「ソフトウェア資産として計上するシステムであるため、その機能は本当に必要で、運用時に使用するのかを社内で十分に検討し、機能毎の要否を見極めること」です。言葉を変えると、自社の運用に沿った、地に足のついたシステムなのかどうかを検討するということです。

理由

販売管理システムは高い買い物になることも多いのですが、導入した販売管理システムの性能をフルに活かして運用できなければ、いかに多機能なシステムでも投資に見合った価値がありません。機能が多くても複雑すぎては運用できません。それは、いわゆる”動かないコンピューター”です。

この事に気づいている人が昨今増えてきています。従って、その機能は本当に使うのか、運用出来るのかをシステムの選定の際に十分吟味する必要があります。それは無駄な投資を抑制するとともに、サービスイン(本稼働)をスムーズにするための秘訣でもあります。自社にあった、地に足の着いた販売管理システムを導入することが、無駄な投資と、サービスインをスムーズにするために何より必要です。

「運用」を見据えたシステム設計

テスクは、流通業に特化することで、運用を見据えた販売管理システム構築をするノウハウを蓄積しております。”実運用に見合った販売管理システムなのかどうか”を社内で見極め、お客様と会話し、システムを導入することを意識して構築します。