スーパーマーケットにおけるポイントカードアプリ化のメリット3選
現代の小売業において、カスタマー・リレーションシップ・マネジメント(CRM)という言葉は切っても切り離せない関係にあると言えます。
CRMとは顧客との関係性を構築し、自社の売上やブランディングに繋げていくマーケティング手法です。
またその背景には、少子高齢化による購買顧客の減少、インターネット普及による競合他社の台頭や個々の顧客ニーズの多様化などがあります。その中でも食品スーパーやスーパーマーケットにおけるポイントカードの存在はCRMの代表的な例であります。
しかしながら2010年代から徐々に進んできたスーパーマーケットでのポイントカードのアプリ化が近年熱を帯びてきており、もはや当たり前と言えるほどの水準にまで到達しています。
今回は小売業の中でも、スーパーマーケットにおけるポイントカードのアプリ化とそのメリットについて、ご紹介をいたします。
目次
スーパーマーケットにおけるポイントカードの価値
スーパーマーケットにおけるポイントカードの存在はこれまで長くに渡り、顧客の来店動機を刺激し、購買意欲の促進に一役を買ってきた存在です。
また小売業におけるポイントカードは、フリークエント・ショッパー・プログラム(FSP)と呼ばれ、来店顧客の購買データの分析や購入金額や来店頻度によって優良顧客を選定し、優待サービスを提供するなど、優良顧客の維持・増加のプログラムとして多くの小売業で導入されてきました。
スーパーマーケットにおけるポイントカードの価値は大きく分けて、以下の3つがあります。
①客単価や来店頻度の向上が見込める
②顧客の囲い込み、優良顧客の育成が可能
③顧客情報・購買情報の取得・分析
に繋げるなどが挙げられます。いずれにしてもスーパーマーケットにおいてポイントカードの存在は非常に大きな意味があります。
そんなポイントカードですが、近年ではスーパーマーケットのアプリ導入に伴い、カードの電子化が進んでおり、今や常識ともいえるほどに浸透し始めています。
ではここからは、ポイントカードをアプリ化することによってどんなメリットがあるのか、ご紹介をします。
ポイントカードのアプリ化で期待できるメリット①
ポイントカードのアプリ化で期待ができる最大のメリットは何と言っても、ポイントカード利用率の向上ではないでしょうか。
“このお店はよく利用するけれど、ポイントカードは管理が面倒だから作ったことが無い”、“一度発行したけど紛失してしまい、それ以降は発行をしないことにしている”、そんなお客様はいませんか?
このようなお客様向けて、ポイントカードをアプリ化することで、ポイントカードの携帯は“不要に”、スマホさえ持っていればいつでも、たったワンプッシュでポイントカードの提示が可能になるのです。
ポイントカードのアプリ化で顧客のポイントカードの利便性が格段に向上します。
従来のポイントカード会員はもちろんのこと、今まで携帯することが億劫で発行に二の足を踏んでいた顧客や、スマホ世代の若年層の顧客など、新規ポイントカード会員の増加も見込めます。
次世代の時流に合わせたFSPとして期待ができるメリットではないでしょうか。
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ポイントカードのアプリ化で期待できるメリット②
続いては主に販促面でのメリットをご紹介します。ポイントカードをアプリ化することは、小売業、特にスーパーマーケットの販促担当者には大きな意味合いがあります。
その理由は、ポイントカードをきっかけとしてアプリで繋がった顧客に対して、アプリから幅広く販促活動を行うことができるからです。
これまでポイントカードを携帯が必須だった際のカード会員への販促活動が主流でした。
例えば、ポイントを貯めさせて合計金額から値引きを行う、一定ポイント以上でクーポン券を発行する、カード会員に対して特別価格で商品を提供するなど、主には店舗に来店いただいた顧客に対して店頭で優待を行う販促だったわけです。
しかしポイントカードをアプリ化することで、アプリを通じて顧客とつながり、販促内容はクーポンやキャンペーンを中心にできます。
お得情報の配信からこだわり商品の特集や、お楽しみ機能を活用した購買意欲の促進など多岐に渡り、販促活動のタイミングや場所の制限も無く行うことができるようになります。
つまり、ひとことで言うと、これまでのような単発的な販促活動ではなく、幅広く継続的な販促活動が可能になった、というわけです。
ポイントカードのアプリ化で期待できるメリット③
ポイントカードのアプリ化で期待できるメリット最後の3つ目は、顧客の分析・顧客の育成です。
近年、カスタマー・エクスペリエンス(CX)という言葉をよく耳にするようになりました。ポイントカードの顧客情報をアプリで電子化することで、最良のCXツールとしての活用を期待いただけます。
つまり、これまでポイントカードに蓄積していた顧客情報・購買情報などをアプリ化することで、多用な側面からのよりクリティカルな販促訴求を行えます。
例えば、ポイントカードで収集した性別女性・30代・〇〇エリアに居住といった顧客情報を元に、アプリを用いて「〇〇エリア在住の顧客限定にキャンペーン配信」などのキャンペーン企画を実施する調査がするとします。
「〇〇エリアの他のお客様は◇◇の商品をよく買われています」と言った購買意欲を促進するお知らせ通知を行うなど、これまでのマス販促では行うことが難しかったセグメント販促も簡単に実施することができます。
また、CXの面では、ポイントカードの保有する購買履歴を元に、「前回〇〇の商品を購入したお客様には××の商品がお勧めです」といったレコメンド配信や購入した商品に合わせられます。
例えば「商品満足度アンケート」の配信、回答者には次回新商品の優待割引券を配布するなど、これまで以上に質の高い、継続した顧客体験の提供が可能になります。
特にこの顧客の分析や育成におけるポイントカードのアプリ化は非常に期待されている分野です。
【まとめ】スーパーマーケットにおけるポイントカードアプリ化のメリット3選
ここまで、スーパーマーケットにおけるポイントカードのアプリ化について、具体的なメリットをご紹介させていただきました。
冒頭でも述べた通り、近年の利便性の向上やIT技術の発達により、これまでよりもより一層、単発的な販促ではなく、継続的な付加価値が求められる時代になってきました。
スーパーマーケットにおいては、ポイントカードのアプリ化は単に利便性が向上するだけのものではなく、顧客の求めるニーズにあった商品をセグメント販促することや、顧客の購買体験を創造するためにも今や必須の事項になりつつあるのではないでしょうか。
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