基幹システムでIT戦略を成功させる方法とは?効果を上げるための解決策をご提示

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小売 学び 

日本の小売業は、人口減少、高齢化社会、アマゾンエフェクトに代表される競争激化で、今後需要が先細りするのは目に見えています。すなわち、何の手も打たず今と同じことをしていたら、業績悪化の可能性が極めて高い状況にあるということです。よって、小売業各社が今後を勝ち抜くには、その事態を受け入れ、自社が向かうべき方向を明確にしたうえで戦略を立て、そこへ舵を切り進まなければなりません。それらを最小限のコストで最大限の効果を発揮する唯一の方法がITの活用であり、人時生産性を大幅に上げる等の自己実現のために必要なのが『IT戦略』です。しかし、これまで多くの企業が、このIT戦略で効果を上げることができませんでした。その理由は何なのか?今回はそれを紐解いていきます。

基幹システム:IT戦略を立てる方法

そもそも上手くいかない企業は、IT戦略を立てる段階でミスっているケースは多いです。戦略とは、企業が「向かうべき方向」そして「そこへ到達するための方法」であると私は思っています。それなのに、IT関連業者に言われるままに、他社成功事例をベースに、その安心を担保にシステムを導入してしまう。それでは、問屋さんに「他社ですごく売れてますよ」という口車に乗せられ、確かめもせずに仕入れ、結果大量に在庫してしまったあげく「売れないのは店のせいだ!」と自分を正当化しているイケてないバイヤーと一緒です(苦笑)

他社の成功事例が気になるのは理解できます。しかし、そもそも戦略というものは、企業ごとに違うはずです。なぜなら、あるべき姿も理念も目指すゴールも同じなわけがないから。そして、戦略に大切なのは、向かうべき方向を明確にして、時流を読むことと、自社がお客様に与えられる価値が何かという2軸で考えること。どちらか片方が抜けても、戦略は失敗に終わる可能性が高いと思います。

ちなみに、現在時流を読むキーワードは、アフターコロナ、ウィズコロナ。そして、IoT、5G等ではないでしょうか?また、世の中どんどん便利なる一方で、ぬくもりやふれあいといったものが、逆に求められる時代がくるかもしれません。SNSも決して無視できません。インスタ映えなんて、美味しいもの、体に良いものという本質からずれている一時的なものと言う人もいるかもしれませんが、実際SNS映えをお客様は求め、それをもとに行動されておられます。

決してこれからの時代、自分目線での戦略立案は通用しないと思います。当社はこれが得意とか、こうすれば絶対美味しいとか、自社の売上・荒利、利益のために等の利己主義的な発想。これは、とがった革靴に、リーゼントで俺カッコいいだろう!と言ってるモテない人と同じ(偏見ですm(__)m)。自分がどうこうより、相手がどう思うかがとても大事なことに気付くべきです。こういう人は、魚つりに行って、俺は餃子が大好きだからって、魚のエサに餃子をつけてるようなもの。実際そんな人いないし、そもそも「釣れるわけねーだろ!」って誰もが思うと思います。しかし、戦略立案にこれをやってる人・・意外にいるんです。魚が集まるところに、魚が好きなエサ(ゴカイやえび)をつけなきゃ釣れないのにね(笑)

IT戦略を立てる方法は、自社の向かうべき方向(あるべき姿)に向けて、ITを経営戦略にいかに活用するかということを念頭におくことです。

また、お客様のニーズをいかに取り込むか、また新たなお客様をどのように開拓するかが、今後の生き残りの鍵になると思います。そして、それら戦略にも、合理化にも、必要不可欠なのが”完成度の高い基幹システム”になります。これが欠けているとITの活用どころか、ITに振り回されることにもなりかねませんので、本当にご注意を!

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基幹システムでIT戦略を失敗するパターン1

ITは、戦略を実現するためのあくまで”手段”です。その本質を忘れ、ついついいつまでにとか、安全にとかシステムを導入することが目的になっているケースがとても多く見受けられます。また、IT系のシステムを比較検討していると、つい個別の機能や価格に目が行ってしまいがちです。これらの要素も大切で、不要とまで言いませんが、一番重要なことは、ITを使って戦略を実施し、結果を出すことです。

そう!自社が向かうべき方向に舵を切り、そこへ到達することです。それなのに、目的と手段が逆転してしまうケースがIT戦略を失敗に終わらせる一つの原因となっています。

余談ですが、目的と手段が逆転と言えば…

私の知り合いに聞いた話ですが、東京に商談に行ってまとめてくるのに、新幹線か?飛行機か?必死で検索をかけて、激安航空券を見つけて、新幹線より30%も安く行けた!って、鼻を膨らませて自慢していたが、商談が上手く行かなくて契約が取れず、結果その経費は無駄にしてしまったという本末転倒な人の話を聞いたことがあります。あきらかに新幹線で時間も経費も倍かかっても、商談が上手く行った方がいいですよね(笑)

基幹システムでIT戦略を失敗するパターン2

基幹システムやIT戦略の導入で、よくある失敗のケースが「部分最適」です。最新の個別システムを導入し、そこだけを見ると確かに良さそうに見えますが、システム導入は、企業全体にメリットをもたらす「全体最適」が理想です。だからIT戦略には、基幹システムの位置づけがとても重要になります。基幹システムからの全体最適を目指さないと、結局余計なコストや余計な手間を増やすことになります。

今だけ(短期的目線)、ここだけ(部分目線)、自分だけ(利己主義)という発想のシステム導入やIT戦略は、はっきり言って効果が薄くなる典型的なやり方なんです。

例えば、商談システムで商品売価が変わったら、マスターの売価が更新され、レジの価格も同時に更新、プライスカードが自動的に発行され、在庫分の売変伝票が起票され…といったように、関連するすべての項目に連動すべきですよね?こんなものを全部人間がアナログでやっていたら、やり漏れやミスが起こって当然です。

話がそれますが…これにまつわりExcelってすごいと思います。

一つのセルの内容を変更すると、関連するすべてのセルや計算式が当たり前のように変わりますよね!逆に、もし値が変わらなかったら「なんじゃこりゃ!使いものにならん!」って怒りますよね? そういう怒る人に限って、システムを部分最適していると感じます。目先の機能に満足して、文句も言わずに当たり前ように別システムに再入力している…

これじゃ、安い車検を受けて満足し、数か月後に車が故障して、仕事に穴をあけた上に、修理代が結果車検より高い!って目にあっているのと同じ。目先の安さに捉われて部分的に最適な思いをしても、長い目で見たらマイナスな目に合う。そもそも車検は2年間安全に故障なく乗るものという本質と、俯瞰して考えて受ければ、このような目に合う確率はかなり減ると思います。

こんな目に見えた現象があるのに、IT戦略やシステム導入となると、各々の部門で最適なソリューションを選んでしまうケースが多い。そして、結局システム間の連携が取れず、システムが当初想定していたより機能しないという状況に陥り、データ取込みに時間がかかってしまうなど、無駄な作業を当たり前のようにずっと繰り返しているのです。

基幹システムでIT戦略を失敗するパターン3

システム導入を検討していると、前述したように目的と手段が入れ替わることが多く見受けられます。そして最悪なのが、それにより当初の想定よりもシステムが膨れ上がること。

システム導入に関わる人が増えれば増えるほど、会社の戦略には程遠い、部分的な目先の各々の思惑が絡み合い、必要以上の要件が膨らみ、システムが大きくなっていきます。

これは、今までやってきたことを正しいと正当化することが主な原因になります。たしかに、今までやってきたことを否定したら、自分の首をしめることになりかねませんからね!しかし、ITの導入は戦略を実現するために導入するのですから、現状を正しいとして、それをシステムに乗せていては、お金も時間も幸せも逃げていきます。これは間違いありません。だから、戦略を実現して、費用対効果が出なければ意味がないという本質に立ち返って、業務に目を向けるのではなく、戦略の実現と成功に目を向けるべきです。

ちなみに、失敗しない一番の方法は、完成度の高いクラウドのパッケージ利用です。

そして、見る部分は、今の業務に合うかどうかのフィット&ギャップではなく、戦略に使えるかのフィット&ギャップをするべきです。そうすることで、IT戦略は半分以上上手くいったも同然です。このようなポイントが解決策ではないでしょうか?

まとめ

今回は、「基幹システムでIT戦略を成功させる」というタイトルで、失敗ケースを中心に書かせていただきました。

この厳しい日本の小売業環境を乗り切るには、今やっていることを正当化せず、今後実現しようとしている自社のあるべき姿に向かって、変化し邁進することです。自社の業務にシステムを合わせるという時代は完全に終わりました。向かうべき方に向け、それを実現するためにITを使うという時代です。そのシナリオ作りにも、戦略にも、合理化にも、ベースとして最適なのは”完成度の高い基幹システム”です。

株式会社テスクは、創業以来、流通業に特化し、小売業向け基幹システムの導入支援・運用支援に関する豊富な実績と経験によって蓄積された十分なノウハウを持っています。

これらのノウハウを集結した小売業向け基幹システム『CHAINSⅢ+』では、完成度の高い基幹システムとして数多くの小売業様へ導入されております。

もしご興味がございましたら、弊社の製品・サービス資料「小売業基幹システム「CHAINS」基本ガイドブック」をぜひダウンロードいただきご覧ください。 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

2021/8/19