スマホアプリが貢献する路面店の集客 変化する手段の解説

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スマホアプリ集客 

日本を代表する多くのチェーンストア企業を指導した故 渥美俊一氏は客数向上に関して、マーケットシェアを上げて新規顧客を獲得するより、既存顧客の来店頻度を上げる手立ての重要性を語っていました。集客と聞くと兎角新規顧客の獲得に思考が傾きますが、常日頃来店する顧客の浮気や離反を防止して、来店頻度を上げる販売促進活動の方が、低コストで高い効果を得ることができます。そして、ガラケー時代まではチラシやDM等のアナログな方法が販促の手段でしたが、スマホ時代になり新規顧客へのアプローチと既存顧客への勧誘を分けて実施できるようになり、更にコストパフォーマンスが高い販促活動を行えるようになりました。少ない投資で高い効果を上げるスマホアプリを解説します。

スマホアプリ機能別に考察する路面店の集客

チェーンストア草創期以来、集客の主な手段は新聞の折り込みチラシでした。

今でも多くのチェーンストアが多額の広告宣伝費を使ってチラシをバラまいていますが、新聞を定期購読している生活者は日々減少しています。

これに反してスマホの生活者への普及は急激に上昇しています。今やスマホを持たない世帯は特殊であると言っても過言ではないでしょう。

また、折り込みチラシは新規客の開拓と既存客の来店誘導と言った集客の目的を持っていましたが、目的の二面性はチラシ作成時のハードルが上がってしまい、費用対効果が希薄になることが頻発しました。対してスマホ利用による集客は、新規と既存を分けて実施する事ができます。

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路面店が「新規客」の集客を目指して実施するスマホアプリ

新規客を集客する方法には、各生活者の買い物圏内に店舗が在ることや自身の購買を満足させ得る店舗であることを認識していただく必要があります。

非デジタルな方法では目立つ看板を掲示したり、入り口を入り易くしたりしますが、デジタル的に目立ち易くし入り易くする方法は、多くの生活者が手軽に利用するスマホへの情報提供です。

生活者は店舗を探す時にはGoogleマップに地域や業種を入力して検索する事が多いので、検索結果の上位に表示される様にMEO対策をすると効果的です。比較的高額なSEO対策よりも効果的な場合が多いのです。

また、店舗が在ることが分かっても、自身の購買を満足させ得るかの判断はできないので、Googleマイビジネスに登録して自店の特徴をアピールできるだけでなく、ユーザーレビューで高評価を得れば、新規客の集客に高い効果を得ることができます。

しかしながら、提供可能な情報量が限られているので、自社のホームページを作成して競合店舗よりも細かく情報を掲載し、ブログを頻繁に追加するなど適宜更新する事が来店動機を高めることができます。

「ブログを読む客はほとんど居ない。」と否定的な方が居ますが、検索時に上位表示されるといったSEO対策には有効ですので、読んでいただければ望外の喜び程度に考えて、せっせとブログをホームページにアップしましょう。

ホームページが数年間全く更新をしていないといった負の効果を招くことが無いようにしなければなりません。更に、TwitterやInstagram、FacebookやLINE等のSNSを利用した情報発信も効果的です。

特にLINE公式アカウントの場合には、クーポン配賦をすることができるので、来店動機の生成に役立ちます。また、新規客と既存客の両方に有効な機能は、チラシを電子化して告知する事も良い方法です。今後は新規客発掘に関しても益々スマホアプリが販促を担うようになるのです。

路面店が「既存客」の集客を目指して実施するスマホアプリ

新規客の集客よりも既存客の来店頻度向上の方が重要性の高いことは先に述べましたが、既存客には自社専用のスマホアプリを登録してもらい、来店動機を強力に刺激する事が可能です。

新規客の集客に有効であった電子チラシもアプリ内で表示が閲覧確率を高くします。また、アプリ内の店舗検索も店舗詳細情報を表示する等の工夫を凝らした作り方をすれば、一層効果が上がります。

未だ多くのチェーンストアがクリスマスケーキやおせち料理などを紙で予約受付していますが、中元歳暮等のギフトと同様にスマホを利用した方が、発注者のみならず受注店舗も効率的になるだけでなく処理漏れと言った事故を無くすことができ、商品引き取りと言った来店を確実にするので集客と同義になるでしょう。

スマホアプリはPULL型の販促と思いがちですが、セール情報やクーポン情報を既存客に配信するプッシュ型の通知機能を持たせることも重要です。多くの店舗で実施しているポイントやスタンプ更にクーポンはカードや紙媒体を来店時に持参する事を要求しますが、鉄道のICカードや会員カードがスマホアプリにシフトしている現状においては、ポイントカードやクーポン券をスマホに集約しなければ、持参が煩わしく感じている生活者に利用していただけなくなります。

特に既存客集客を目的にしたスマホアプリは、基幹システムや顧客情報システムと連携させないと、人的な作業が多発して業務効率が落ちるのみならず、入力間違いや漏れが多発して既存客の信用を失い、悪い影響を与えかねないので留意しなければなりません。

進化する路面店の集客方法とスマホアプリの関係

折り込みチラシは電子チラシに代わり、ポスターやのぼりはデジタルサイネージに役割が移り、POPやプライスカードはシェルフサイネージと電子棚札へと変化し、紙クーポンはアプリクーポンに切り替わるといった店舗の販促手法の多くがデジタル化されつつあります。

全面的な一斉切り替えのリスクを恐れるのであれば、チラシ効果の薄れた地域への折り込みチラシ配布を止めて、同地域顧客へのプッシュ通知を行うと営業成績への影響を減らすことができるでしょう。

基幹システムのDXが重要であることは論を待ちませんが、販促のデジタル化つまりDXも疎かにしてはならないのです。新聞社自体はデジタル化で購読下落に歯止めをかけていますが、折り込みチラシは対象外なので凋落に歯止めがかからず効果は急速に下落しています。

また、新聞販売店対象地域が折り込みチラシの配布対象の選択ですが、今や大雑把な販促では費用対効果は上がりません。

対象地域の選択はきめ細かく選別してクーポン等を配布した販促が必要になっています。生活者に最も普及しているデジタル機器はスマホですので、スマホアプリを使った販促を一層進化させる行動が集客に効果的であり、売上と利益の上昇に寄与する事も論を待たないのです。

2021/11/25