基幹システム 在庫適正化による在庫問題解決方法をズバリお話します!
販売管理システムを導入する中で、業務で一番問題が多く発生するのが在庫に関する問題です。
在庫を持たなくて商売が出来れば一番良いのですが、これではお客様の要望に対応できず商売が成り立ちません。
特に卸売業様の在庫に関する命題は、取引先である小売業様からの注文に対して欠品なく希望される納期と品質で商品を納品することが求められています。
今回は、卸売業様の在庫を適正化して在庫問題を解決できる方法について、ズバリお話をさせて頂きます!
基幹システムの在庫に関する問題
在庫に関する問題は、100社あれば100通りの問題があると言われており大変多くの問題が発生します。
今回は、特に発生頻度が高い下記の5つの在庫問題についてお話しをさせて頂きます。
№ |
問題点 |
問題の概要 |
1 |
在庫品質の問題 |
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2 |
過剰在庫の問題 |
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3 |
在庫欠品の問題 |
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4 |
在庫ロスの問題 |
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5 |
在庫運用の問題 |
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基幹システムの在庫適正に維持するメリット
適正在庫とは、お客様からの注文に対して欠品せずに最小数量で維持できる在庫数量のことを意味しています。
在庫不足や過剰在庫でなく適正に在庫を維持してランニングコストを低く抑えることで事業成長を促進し健全な経営が運営できます。
適正在庫を維持することで実現できるメリットについてお話をさせて頂きます。
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在庫適正化のメリット |
メリットの概要 |
1 |
品質の安定化 |
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2 |
コスト削減 |
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3 |
顧客満足度の向上 |
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4 |
キャッシュフローの改善 |
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5 |
作業の効率化 |
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基幹システムの在庫を適正に保つ管理方法
在庫を適正化する管理方法は、在庫問題と同じく業界や企業によって様々で管理方法は異なっています。
また、在庫は環境や状況によって日々変動して対応すべき管理方法も多様な内容となります。
ここでは在庫を適正に保つための方法として継続的に運用管理すべき内容についてお話をさせて頂きます。
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在庫適正化管理方法 |
在庫適正化への管理内容 |
1 |
在庫を正確にする |
在庫数を正しく管理するためには、棚卸を行って在庫数を正しい数量に修正する必要があります。棚卸作業は、全社の在庫を対象として棚卸するため非常に大変な作業となります。会社によっては年に数回の棚卸しか実施せず、在庫が一度違ってしまうと次回の棚卸までに修正できず、在庫が正しく把握できないこともあります。その問題を解消するために一部の商品を限定して棚卸する方法をお勧めいたします。倉庫の一部の商品やロケーションを指定して棚卸する巡回棚卸を行って在庫を正しくする方法です。出荷頻度の高い商品や重点管理が必要な商品を対象として月に数回に分けて棚卸することで在庫を正しく修正することで正確な在庫が管理出来ます。 |
2 |
確実な補充発注 |
在庫を適正に保つための方法の一番の元になるのが、適正な発注処理を実施することです。発注漏れを無くして適正な発注数で発注することで在庫を適正に保つことが出来ます。特に定番商品などの補充発注では発注点在庫管理による発注処理を運用して頂くことをお勧めいたします。発注点在庫管理は、商品毎に設定した発注点在庫数より在庫数が減少した場合に発注勧告する方法です。 発注点在庫数は、次の計算方法で算出して設定します。 (発注点在庫数=発注リードタイムX1日平均出荷数+安全在庫数) 安全在庫数は、1日平均出荷数が変動するのを補完する数量となります。(欠品率により算出できます。) |
3 |
特殊注文の発注管理 |
一般的に在庫商品は、定番商品の出荷に対するための在庫となります。 得意先がスーパーなどの量販点様の場合、ちらし特売や月間特売などある期間に特別に注文数が多くなる場合があります。その特別な注文が入った場合は、通常の定番用の在庫数では欠品してしまいます。それだけでなく他のお客様への出荷もできず欠品が発生するケースもでてしまいます。特別な注文に関しては、事前にお客様毎の注文予定数を把握して定番商品の在庫補充とは別に特売用の発注を行って運用する必要があります。そのため発注担当者は、得意先営業担当と密に情報交換して特売等の注文予定がある場合にはその内容を加味して発注する必要があるでしょう。 |
4 |
在庫状態の把握対応 |
在庫の状態は日々変動します。 そのため在庫の状況が一覧で確認出来てそれぞれの状況を把握して対応する必要があります。過剰在庫や長期滞留在庫や在庫回転率が低い商品在庫に関しては、在庫処分の対策を立てて速やかに在庫を適正化する対応が必要です。また賞味期限管理が必要な商品は、出荷期限が近い在庫商品を把握して事前の対応することで不良品在庫にさせない対応も心がけましょう。このように在庫状態が確認して速やかに在庫への対応することが重要です。 |
5 |
商品管理の規定 |
取り扱う商品に対しては、在庫商品か、受発注商品か、直送商品かの、管理規定を決めて運用する必要があります。当然ながら、全社での一元的な規定でなく拠点毎に運用方法が異なる場合があるため、拠点別に商品の管理規定を決めて管理する必要があります。また、在庫商品であれば最大在庫数や最小在庫数及び発注点在庫数などの数量基準を明確にして、管理する必要もあります。数量基準も一旦決めたままでなく、月単位や四半期単位での基準変更する見直しも考えなければならないでしょう。 管理基準や運用基準等を決めて運用することで在庫の適正化が確実に実施できるようになります。 |
【まとめ】基幹システム 在庫適正化による在庫問題解決方法をズバリお話します!
在庫の適正化方法は、一長一短でこれをすれば正解というものはなかなかないかと思います。
また、適正在庫の考え方は、業界や企業によっても適正化方法は異なります。
自社の現状や目標に合わせて在庫リスクを最小限に抑えて、在庫適正化を目指しましょう。
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