メーカーや取引先とデータ交換し、流通過程のコスト削減を実施し、お客様に還元したい。

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 SCM(サプライ・チェーン・マネジメント)に代表される、企業内だけの効率化ではなく、企業間・流通過程での効率化は、このオーバーストアと言われる時代には、避けて通れない課題となっています。いくつかの業態での一人勝ちと言われる企業は流通過程の無駄にいち早く着目し、それを実践してきた結果が大きな勝因となっていると思います。
 今や多くの企業がインターネットを使って情報の共有を実現しています。厳しい企業間競争を勝ち抜くための必須事項になりつつあると共に、対応できない企業は取り残されてしまう感じすらします。
 その情報共有の中でも最近着目されているのが、小売業のPOSデータです。過去のようにメーカーが市場の主導権を握っていた時代とは違い、消費者主導の現在では、メーカーは製造する事よりも販売するためのマーケティングが重要視されるようになりました。
従って、市場の主導権もメーカーから消費者に最も近い小売業に移行したと思います。このような状況の中で、メーカー側の課題には以下のようなものがあります。

  • マーケティング力の強化
  • 商品開発力の強化
  • 流通経路の短縮

 したがって、メーカーは今のどから手がでるほど、自社製品や他社競合商品の消費者の動向を入手したいと思っています。しかし、販売を卸売業にお願いする立場である事や中抜きを懸念する卸売業の手前もあり、なかなか直接小売業とのコミュニケーションをとる事が難しいという問題もあります。そこで、ネット上での小売業のPOSデータの共有が注目をあびるわけです。

 よって、この課題の解決策は、小売業のPOSデータをメーカーや卸売業に公開し、商品開発やマーケティングに反映させてもらい、流通過程全体の効率化を図る事です。

 ちなみに、公開するPOSデータは、売上金額、売上数量、平均単価の3つがこれまでは主流でした。ところが、ここ最近ではもうひとつの指標である、客数・店舗全体のレジ通過客数やレシート詳細情報も公開されるようになり、さらにメーカーの分析も進化しています。