顧客ポイントカードの導入(見直し)を検討しているが、効果があがるか不安・・
今ではポイントカードのないお店を見つけるのが難しいと思われるほど、”ポイント”の発行は当り前になっています。日本国内で発行されているポイントは金額に換算すると8000億円を超えており、巨大な市場になってきました。ここまで来るともはや無視はできないのではないでしょうか?
例えば、ある賢い主婦は、クレジットカードで電子マネーをチャージし、それでお買物をし、その店のポイントもいただくという、クレジット、電子マネー、店舗と3つのポイントを3重取りするという。それくらい今やポイントは、お金同様に意識している人が増えてきているといいます。
しかし、マイレージや電子マネー・クレジットカードのポイントと違い、スーパーマーケットやドラッグストアの独自ポイントカードは、飲食店やアミューズメント施設、ホテル等々のポイントカードの乱立で、ポイントカードそのものの魅力・興味が徐々にうすれ、顧客そのものが反応がなくなってき始めたのではないでしょうか?
それはなぜか・・?
ポイントはカードの中に貯まっており、基本的には目に見えないからというのが大きいのです。意識しようにも、ポイントカードが乱立で多すぎて、どれだけポイントが貯まって、どんな特典があるか覚え切れない(覚える気もない)のです。
よって、これからポイントカードを導入、見直す際に、今までのような動機や考え方である・・
・他社がみんなやってるからウチもやらないと・・
・50ポイント貯まったら、500円の金券サービス
・ポイント2倍3倍デー
のような考え方では、ほとんど効果はでないでしょう・・
では、どうしたら良いか?今後のポイントカードの方向性としては、「目に見えるサービス」との連動が有効です。
例えば、大手小売業では「カード保有者は、毎月20・30日提示すれば5%OFF」とか、企業間でカード提携をし、カード所有者に提携店のクーポンを発行するなど、目に見えるサービスが既に実施されています。
いずれにしろ、量販店小売業でのポイントカードの導入は、0.5~1%の還元と多大なシステム構築費用、そして運用費用とコストが重くのしかかってきますので、効果を上げるためには・・
・明確な目的、目標を具体的に持つ事(客数10%UP、来店回数月2回UP等)
・顧客目線で、インパクトある目に見えるサービスを付加し、意識いただく事
・可能な限り、他カードとの連動を可能にする事
であると思います。そうすれば効果の発想も、マーチャンダイジング等へと広がります。
従来と同様のポイントサービスを、当社もそろそろやらないと。。 という発想で実施するぐらなら、その還元コストとシステム構築コストと運用コストを、他の販促に投入した方が、よほど効果があると思います。